炭化タングステン
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- カテゴリ: タングステン知識
- 2015年8月19日(水曜)17:55に公開
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炭化タングステンとは等モル量のタングステン原子と炭素原子からなる無機化合物(炭化物)である。基本的な性状は灰色の微細な粉末であるが、産業機械等で使用するためにプレス加工することが可能である。ヤング率は約550 GPaであり、鋼の約2倍の剛性を持ち、鋼やチタンよりはるかに緻密な構造を呈する。これは、コランダム(α-Al2O3)や、サファイア/ルビーに匹敵する堅さであり、研磨加工には、高圧相窒化ホウ素やダイヤモンドが用いられる。
切削工具のコーティング用途としては、あまり単体では見らないが、炭化タングステンそのものは超硬合金の材料であるが故、非常に硬い素材で、比重も重い材料です。色は暗灰色をしている、通常は、PVDやCVDなどではなく、溶射によるコーティングに使われるが、セラミックス単体ではなく、コバルトなどの金属と化合させたサーメットの形態での膜付けが行われている。研磨せずとも滑らかな表面が得られる点が大きな特徴で、耐磨耗性を付与したい際には活躍するコーティングです。ともに用いる金属にもよりますが、1000から1500Hv程度の硬度を持ちます。
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