タングステン製造-焼結〜加工編(Ⅱ)
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- カテゴリ: タングステン知識
- 2015年8月19日(水曜)16:13に公開
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叩かれ、引っ張られて製品に
このときの温度は約2,800℃。通電には大量の電力を消費し、このため焼結は電力消費量の少ない夜間に行い、コストを抑えています。こうして焼結を経たタングステンは、強固で緻密なインゴットになるのです。
この後インゴットは、径を小さくし線長を長くする工程へと進みます。まず全方向から叩いて鍛えるスウェージング(鍛造加工)。これには径を小さくするだけでなく、タングステン組織を同一方向に揃え、強度を高める効果もあります。次にドローイング(線引き加工)します。線径をさらに小さく細くしていく作業です。ここで加工されるタングステン線の中には髪の毛よりも細い、ミクロン単位のものもあります。こうして、用途に合わせた径まで加工し、強度やキズの有無、また直伸性など細かな検査を行い製品が完成します。
長年培ってきた高い技術のもと、数々の工程を経ながらタングステン製品は日々生み出されているのです。
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