タングステンコイルの成形
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- カテゴリ: タングステン知識
- 2015年8月18日(火曜)15:54に公開
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成形されたタングステンコイルは、細かい結晶の集合(多結晶構造)です。これが2000℃前後の温度になると細かい結晶が融合していき、一気に(1秒間程度)数万倍に成長して大きな結晶となります。この過程(2次再結晶)が起こっている間は非常に流動的となり、タングステンコイルに自重も含めて少しでも力が加わっていると、その方向に大きく変形します。2次再結晶が終了すればコイルは硬く脆くなり、高温強度も比較的高くなります。
つまり2次再結晶が終了するまでの1秒間程度は極めて流動的で変形しやすいので、この間、変形しないように何らかの方法で支えておく必要があります。その方法が前記したような方法です。
またこの2次再結晶のさせ方にも注意しなくてはなりません。同じタングステン材料でも急激に2次再結晶させたものとゆっくり2次再結晶させたものでは、再結晶後の結晶構造が異なります。ゆっくり2次再結晶させたものは結晶粒が長大になり、耐高温クリープ性が良好です。
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