白熱灯の歴史

ハンフレー・デービーが１８０２年実験で白熱電球実現の可能性を提唱し、適当な発光体を求めて、いろいろな材料、形状で検討がなされました。発光体の燃焼防止のために、真空、窒素封入などの工夫も並行的に実施されています。エジソンとスワンが実用的な真空炭素電球製作に成功した１８７９年に、エジソンは特許を取得し、また、日本産の竹を初めて使用しました。彼の工夫になるねじ口金(１８８０年)も電灯の普及には大きな役割を果たしています。
  その後発光体として、高融点低蒸気圧のタングステンが注目され、その実用化にはタングステンの延性向上が大きな課題でした。クーリッジが１９０８年可延タングステンを発明、１９１０年に工業生産に成功。ＧＥ社の生産開始後、４年ほどの間に、炭素電球の需要を駆逐したそうです。１９０９年ラングミュアーの作った不活性ガス封入電球は、効率の良さから、真空電球を駆逐。さらに封入ガスが窒素から光束効率の良いアルゴンに代わりました。なお、日本でも１８８６年東京電灯社で電球が試作され、１８９６年に炭素電球の製造が始まっています。
　タングステンは金属のうちでは最も融点が高く、金属としては比較的大きな電気抵抗を持つので、電球のフィラメントとして利用される。

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