万能材料 ― タングステンの特徴
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- カテゴリ: タングステン知識
- 2015年8月17日(月曜)15:09に公開
- 作者: huiting
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タングステンは高融点金属に属します。高融点金属とは、融点がプラチナ(1772°C)より高い金属をさします。高融点金属では、個々の原子がとくに強いエネルギーで結合しています。融点が高いほかに、蒸気圧が低く、弾性係数が高く、熱安定性が高いのが特徴です。また、通常は熱膨張率が低く、比較的密度も高くなります。
タングステンは全金属中で最も融点が高く、弾性係数も著しく高い値を示します。全般的に、その特性はモリブデンと似ています。この2つの金属は周期表で同族に属します。しかし、タングステンの一部の特性はモリブデンより顕著です。
タングステンは熱特性が優れているので、超高熱にも容易に耐えられます。データでご覧ください。
特性 |
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原子番号 |
74 |
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原子量 |
183.85 |
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融点 |
3420°C/3 693K |
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沸点 |
5900°C/5828K |
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原子容 |
1.59.10-29[m3] |
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蒸気圧 |
1800°C |
2.10-9[Pa] |
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2200°C |
6.10-6[Pa] |
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20°C(293K)の密度 |
19.3[g/cm3] |
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結晶構造 |
体心立方構造 |
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格子定数 |
3.165·10-10[m] |
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20°Cの硬度 |
応力除去焼鈍後 |
>460[HV30] |
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再結晶後 |
360[HV30] |
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20°C(293K)の弾性係数 |
410[GPa] |
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ポアソン比 |
0.28 |
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20°C(293K)の線熱膨張率 |
4.2·10-6[m/(m·K)] |
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20°C(293K)の熱伝導率 |
164[W/(m·K)] |
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20°C(293K)の比熱 |
0.13[J/(g·K)] |
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20°C(293K)の電気伝導度 |
18·106[1/Ω·m)] |
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20°C(293K)の比電気抵抗 |
0.050[(Ω·mm2)/m] |
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20°C(293K)の音響速度 |
縦波 |
5 180[m/s] |
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横波 |
2 870[m/s] |
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電子仕事関数 |
4.54[eV] |
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熱中性子断面積 |
1.92·10-27[m2] |
タングステンとその合金の特性は添加する合金元素の種類や量を変えることにより、また、選択する製造工程により変えることができます。
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