タングステンの主な用途

タングステンは、大変比重の大きい金属であり（19.25≒金19.30＞鉛11.34）、また更に大変高い融点を有する（3,380°C＞鉄1,538°C）金属である。天然中には、灰重石（シーライト）や鉄マンガン重石（ウォルフラマイト）中に存在しており、そこから精製して取り出されたタングステンは、その特性を活かして、各種の切削・塑性加工の工具として用いられたり、また電球フィラメントなどとしても用いられている。
タングステンの利用方法は、大きく二つに分けることが可能であり、一つはタングステン精鉱からAPT（パラタングステン酸アンモニウム）や三酸化タングステンを経て、高純度のタングステン粉等として利用するもの、鉄合金（フェロタングステン等）として特殊鋼の添加剤用として利用されるものがある。前者の代表用途は超硬工具であり、後者の代表用途は特殊鋼である。

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