【光触媒の高性能化】

 

光触媒の開発初期は一部分の酸化分解が難し有機物により作用がさげられることがわかった。また、ユーザーが室内での消臭効果をより体感しやすくするには、更なる高性能化が必要である。

 

これらの課題を解決する為、金属と金属酸化物を三酸化タングステン光触媒に混合した高性能材を開発した。

 

金属の添加により、酸化分解が難しい有機物を分解しやすくした。

 

また、金属酸化物の添加により、におい成分や細菌類を光触媒を引きつけ、分解速度が上げた。引き付ける力は強すぎても弱すぎても効果が低下するため、適正な吸着力を持つものを選定した。

 

高性能材におい成分の分解速度が従来材に比べ１０倍速くなり、細菌の抗菌性も向上した。

 

一方光触媒を用いた消臭は、光の照射でにおい成分を分解し無臭化するので、持続性は高いものの即効性がないと言われる。そこで、吸着剤と光触媒を組み合わせて、消灯時間帯でにおい成分を吸収し、昼間の明かりや照明で吸着したにおい成分を光触媒で分解するというサイクルを回し、即効性と吸着性能が低下しない、消臭に特化したいブリッド材を開発した。

 

 

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