基板上へのWO3ナノ粒子作製実験による新規光触媒ナノ材料開発

【基板上へのWO3ナノ粒子作製実験】
 
WO3ナノ粒子の正確な光触媒性能評価、住宅用ガラス塗布材への応用を考えた場合、ナノ粒子の基板、特にガラス基板上への形成が必要と考えられる。準備実験として、金属有機化合物分解法(Metal Organic Decomposition,MOD法)による基板上へのWO3ナノ粒子の形成を試みた。
 
合成石英基板、n型Si(100)基板上に、酢酸n-ブチルで容量比1:1に希釈したMOD原料(SYM-WO3)をスピンコート(500rpm-10s+2000rpm-20s)で塗布し、120℃で5分間乾燥させた。
 
試料乾燥後、酸素雰囲気中で3時間焼成した。焼成温度(500~900℃)に対する基板上のMOD原料の微細構造変化をSEMで調べた。また、焼成したサンプルをMB溶液(10mg/L:20ml)に浸漬し、青色光ランプ(照度3400 lx)を照射して光触媒性の確認を行った。光触媒性は、光照射後のMB溶液の波長664nmにおける透過率変化により評価した。
 
 
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