Retina搭載の第2世代iPad mini登場は今年第3四半期か

次世代iPhoneが間もなく登場するという噂に呼応する形で、Appleのもう1つの主力製品である「iPad mini」についても間もなく登場との話が出ている。NPD DisplaySearchの予測によれば、Retinaディスプレイを搭載した第2世代のiPad miniが今年2013年第3四半期に市場投入され、それに続く形で来年2014年第1四半期にはプロセッサを更新したリフレッシュ版が市場投入される見込みだという。

同件はNPD DisplaySearchのレポートを引用する形でCNETが報じている。同報道に前後する形でNPDがレポートの修正を行ったため、若干情報が錯綜する形となった。簡単に状況を整理する。

すでにCNET記事の修正が行われているが、最初に同誌がレポートした内容では「Retina搭載iPad miniは2014年第1四半期まで登場しない」(NPD DisplaySearch)というものだった。その後、最初のCNETの記事が出た5日夜(現地時間)に「われわれはiPad miniに関して2つの新製品登場を見込んでいる。1つはRetinaディスプレイを搭載したもので、今年2013年後半に登場。もう1つは2014年第1四半期で、Retinaディスプレイに加えてプロセッサの更新が行われる」とNPD DisplaySearchアナリストのRichard Shim氏のコメントを掲載した修正を行っている。

先ほど冒頭で紹介したCNETの報道は、このShim氏が出した詳細情報をまとめた追加レポートにあたる。それによれば、スクリーンサイズは現行と同じ7.9インチだが、解像度が2048×1536ピクセルと従来比4倍となっている。PPIは300を超えることになるが、これはGoogle (製造はSamsung)のNexus 10を上回るものとなる。ディスプレイ技術は不明だが、IGZOではなく、iPhone 5と同じ低温ポリシリコン(LTPS)ベースのものが採用されると予測しているようだ。

NPD DisplaySearchはディスプレイパネルの市場動向を基に製品トレンドを予測しているため、iPad miniに関する予測もディスプレイを基準としたものになっている。このiPad mini向けディスプレイの大量生産は6月ないしは7月中にもスタートし、このペースでいけば先ほどの「第3四半期」という予測通りに9月中にも製品が登場する可能性がある。パネルのメインサプライヤはLG Displayで、Samsungは供給を行わない可能性が高いという。LG Display以外にも複数のサプライヤの協力を仰ぐ形になるというが、あくまで主力はLG Displayになるということだ。なお、第1世代のiPad miniのパネルサプライヤはLG Displayと台湾AUOの2社であり、需要の大幅に見込める第2世代において、この2社に加えてジャパンディスプレイ(JDI)など日本勢が食い込めるかがポイントになるだろう。(マイナビニュースのソース)


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