室内照明で働く可視光応答性酸化タングステン光触媒の開発

日本のある研究所の研究員らは屋内や車内などの紫外線の少ない可視光や蛍光灯照明条件でも、様々な揮発性有機化合物(VOC)を完全酸化分解するのに、十分な活性の可視光応答性の酸化タングステン(WO3)光触媒を開発した。完全酸化分解とは有機物を完全に酸化して二酸化炭素(CO2)と水とに分解して無害化することである。VOCとしてはホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ギ酸、酢酸などのほか、難分解性の物質として知られるトルエンなどの芳香族化合物の完全酸化分解にも成功した。

この光触媒は、WO3半導体光触媒に、パラジウム(Pd)および銅(Cu)化合物という優れた助触媒を開発、添加したことにより実現した。助触媒微粒子粉末をWO3粉末と単に混練するだけで活性が飛躍的に向上する。可視光照明によるアセトアルデヒドの分解について比較すると、光触媒として最も代表的な酸化チタン(TiO2)系光触媒と比べて、Pd助触媒を添加したWO3系光触媒は7倍以上の大きな酸化分解活性を示した。

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絶縁ガラス用Cs 0.32 WO 3粒子

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