紫色の酸化タングステンナノ粒子は、近赤外線を吸収し、紫外線を遮断し、可視光を透過するという、独特のフォトクロミック特性を有しています。そのため、建築用ガラスに塗布される透明断熱ガラスコーティングの製造において、ますます広く利用されています。
詳しくは、以下のサイトをご覧ください。
http://www.violet-tungsten-oxide.com/japanese/index.html
ご存知のとおり、タングステンは遷移金属元素です。酸化タングステンの中で最も一般的なのは三酸化タングステン、すなわちWO3(黄色タングステン)です。これは高感度で、優れた性能を持つ半導体材料です。その結晶単位は正八面体で、結晶形は単斜晶系、正方晶系、正方形などに分けられます。実際の製造方法では、WO2.72(W18O49、紫タングステン)、WO2.90(W20O58、青タングステン)、WO2.83(W24O68)、WO2.80(W5O14)などの酸素不足ではない化学量論的タングステン酸化物(WO3-X)もいくつかあります。